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ほうれい線フィラーは多いほどよい?医師が止める理由

パク・ヒョンクォン院長2026.04.15

「ほうれい線にフィラーを入れたら、笑うと不自然です」 「1cc入れたのに、なぜ変化が分からないのでしょう?」 「もっと入れればよくなりますか?」

ほうれい線フィラーの再相談で、最もよく聞く質問です。

先にお伝えすると、追加するだけで解決するケースは、思うほど多くありません。むしろ入れるほど不自然になるお顔もあります。

私はほうれい線だけを見てフィラーを決めません。笑ったときと無表情のときを分けて見て、どこがへこんだために線が深くなったのかを先に探します。

顔の骨格模型にペンでリフト方向の矢印を描く院長の手のクローズアップ

ほうれい線の始まりが、ほうれい線ではないのはなぜですか?

「ほうれい線の溝を埋めればよいのでは?」と聞かれたら、まず答えをお伝えします。埋めると薄くなるほうれい線もあれば、埋めるほど印象が重くなるものもあります。年齢とともに中顔面、つまり頬骨と頬のボリュームが減り、組織が下がります。下がった組織がほうれい線の部位に重なり、溝が深く見えるのです。原因は上にあるのに結果だけを見て溝を埋めると、しわは浅くなっても口元が厚くなり、印象が重くなることがあります。フィラーでかえって不自然になったと感じる理由は、多くの場合ここにあります。問題の始まりがほうれい線でなければ、フィラーの開始点もほうれい線とは限りません。もちろん、すべてがそうだという意味ではありません。溝そのものが浅くへこんでいる場合は、その場所を少量補うだけで十分なこともあります。大切なのは、自分がどちらかを施術前に見分けることです。それが相談の最初の役割です。

同じ1ccなのに、なぜ結果が違うのですか?

同じ1ccでも、どこに、どの深さに、どの方向へ置くかで結果はまったく異なります。私はこれをベクトルと呼びます。大きさだけでは定まらず、方向があって初めて成り立つ値という意味です。骨膜の上の深い層に少量置いて柱のように支える設計もあれば、皮下層に薄く広げてへこみを補う設計もあります。同じ部位でも、層が変わればフィラーの役割自体が変わります。ほうれい線が悩みでも、実際の開始点は頬骨の下、頬の支点であることが多いです。下がった組織を支え上げる方向に設計した0.5~1ccが、溝だけに入れた二、三倍の量より自然になるケースを診療でよく見ます。逆に、ベクトルを考えないフィラーは、量が増えるほど顔が広く見えたり、表情が不自然になったりすることがあります。必要なのは量の多さではなく、正確な座標と方向です。テントを想像すると分かりやすいでしょう。布がたるんだとき、布の上に布を重ねるのではなく、支柱を支える位置を見つけて立てるのがベクトル設計です。支柱の位置が正しければ、少ない力で全体の面が整います。

施術前に鏡の前で患者の横顔を観察し、デザインラインを描く場面。顔は匿名化済み

一度で埋めるか、段階を分けるか

「一度で全部できませんか?」という質問には、こうお答えします。腫れが引き、落ち着いた顔が現れるまでには2~4週間かかります。施術直後の顔を基準に追加すると、腫れが引いたあとに計画より過剰な結果になることがあります。そのため私は、一度で完成させるより必要な支点から補い、経過を見て次の段階を決めることを選ぶ場合が多いです。0.1cc単位の微調整が可能になり、過矯正のリスクが減るからです。すでに入っているフィラーが不自然に感じられる場合は、検討する手順がもう一つ増えます。上から重ねるより、既存のフィラーを溶解して整えてから、最初から設計し直すほうがよい場合もあります。「溶かすと元の顔に戻りますか?」という心配もよく聞きます。ヒアルロン酸フィラーは溶解剤で処置でき、その後に皮膚が安定するのを待って新しく設計するのが一般的な順序です。どちらが適するかは残っているフィラーの位置と量を見て判断すべきことなので、この判断も相談時に顔全体を見ながら一緒に決めます。

相談に時間をかける理由

フィラーの相談では、一か所のしわよりも顔全体の構造を先に見ます。正面だけでなく横顔、さらに笑ったり話したりするときに表情が動く方向まで確認します。どこがへこみ、どこが下がったかを診断したうえで、支えが必要な点へ必要な量だけを計画します。場合によっては、フィラーより糸リフトやコラーゲン刺激注射のほうが合うとお伝えすることもあります。設計から施術、経過確認まで私が直接担当し、診療は個室で行います。フィラーは血管などの解剖学的構造の近くで行う施術です。内出血や腫れなど一時的な反応があり、まれに即時対応が必要な合併症も報告されています。だからこそ層と方向を理解する技術が大切だと考え、結果に個人差があることも事前にお伝えします。施術後には経過確認の予定を取り、腫れが落ち着いた顔を見て次の段階が必要か判断します。清潭の複数の皮膚科で相談してから来られる方も多いですが、どこで受けるにしても「どこに、どの方向へ」という説明を受けたかは、よい確認基準になります。

施術後の経過確認予約を記録するチャートとカレンダー

ほうれい線のフィラーを検討しているなら、「何cc入れますか?」よりも「どこに、なぜ入れますか?」と尋ねることをお勧めします。その質問に答えてくれるところであれば、LUNNでなくても構いません。

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