ピコトーニングを10回受けても変わらない?医師が考える本当の理由
「トーニングを10回以上受けましたが、大きな違いが分かりません。」 「同じピコウェイなのに、なぜ結果が違うのですか?」
色素の相談で、この2つを本当によく聞きます。
まず率直に、肝斑は短期間で劇的によくなる色素ではありません。そして強く治療するほど、かえって濃くなることもあります。回数を足すだけでは解決しない段階が確かにあります。
トーニング歴が長い方ほど、新しい施術を急ぎません。領収書の記録もよい診断資料になるので、何を何回受けたかから伺います。


- 患者さんの同意を得て同じ環境・条件で撮影した、加工をしていない前後写真です。
- すべての皮膚施術には個人差があり、肌の状態によって発赤、色素沈着、炎症、熱傷などの副作用が生じることがあります。
- フィラー施術ではアレルギー反応、筋肉の麻痺、壊死、失明などの副作用が起こる可能性があります。
肝斑と普通のシミは同じですか
「肝斑とシミは違うのですか?」と聞く方もいます。答えは、深さも性質も異なる別の色素です。顔の色素とまとめられても、肝斑、一般的なシミ、老人性色素斑、炎症後色素沈着では刺激への反応が違います。特に肝斑は表皮と真皮の境界にまたがる敏感な色素で、強く刺激するとかえって濃くなる場合があります。さらに、多くの顔には複数が混在しています。頬骨に肝斑、頬にシミ、あごにニキビ跡があるような状態です。だから機器名より「この色素は何で、今どの状態か」という診断が先です。診断が変われば目標も変わります。一般的なシミは比較的少ない回数での改善を期待できる一方、肝斑は濃くしないよう扱い、徐々に薄くする管理に近いものです。この違いを知らず同じ速さを期待すると、治療が進んでいても停滞して感じられます。
同じピコウェイでなぜ結果が違うのですか
ピコウェイは波長・モード・エネルギーの組み合わせで、実質的に違う施術になります。深い色素に届く波長と浅いシミに合う波長、点状に照射するモードと広く低エネルギーで扱うトーニングモードは異なります。同じ施術名でも組み合わせが違えば、肌への刺激の性質が変わります。今日の肌が敏感ならエネルギーを一段下げる必要もあります。問題は決め方です。標準設定を毎回繰り返す方法と、毎回肌を確認して組み合わせを設計し直す方法があります。私は前者を「流れ作業型トーニング」と呼びます。特定の医院ではなく、方法の違いの話です。標準設定が合う肌も確かにあります。しかし色素が混在したり肝斑を伴う肌では、同じ設定の反復が停滞や悪化につながる場合があります。「毎回よくなっていたのに、ある時から止まった」という話が出るのは多くがこの時点です。反応のよい浅い色素が先に整うと、別の設計が必要な色素が残るためです。

トリプルトーニングは毎回何を決め直しますか
LUNNのトリプルトーニングは、色素の種類と深さに応じて3つの波長とモードを分けて組み合わせ、毎回その組み合わせを決め直します。前回の反応を確認し、濃くなった場所と薄くなった場所を分けて今日の設計を調整します。通常2~4週間間隔で進め、回数は色素の状態で異なります。必要なら間にスキンブースターを加え、バリアもケアします。色素だけを刺激するのではなく、色素が抜けやすい肌の状態を作ることまでが設計だと考えるからです。「何回でよくなりますか?」には正直に答えます。回数を重ねて改善は期待できますが、速さは肌ごとに違い、あらかじめ断定できません。代わりに毎回、何を根拠に設計したかは説明できます。治療中の日焼け対策や保湿も結果に影響するため、施術外のケアを含めて一つの計画として案内します。
誰がこの判断をしますか
波長とエネルギーを決めるのは、結局機械ではなく人です。そのためLUNNでは毎回私が直接肌を確認し、施術も行います。前回と今日を同じ目で比べられてこそ、設計が続くと考えるからです。診療は個室で行い、外国人患者さん向けの多言語対応も用意しています。狎鴎亭ロデオの皮膚科を検索して来る方には、複数の場所でトーニングを経験した方が多くいます。そのような方ほど治療歴がよい資料になるので、覚えている範囲で持参いただくと助かります。機器、回数、間隔、いつ停滞を感じたかが分かるだけでも設計はずっと正確になります。狎鴎亭ロデオ駅4番出口から徒歩1分ですので、訪問前の疑問は電話で確認しても構いません。色素治療には大きな個人差があり、一時的な赤みや、まれに色素変化が起こる可能性があるため、経過観察も必要だとあらかじめお伝えします。
長く受けても変わらないと感じるなら、回数を増やす前に診断を受け直すことを勧めます。LUNNでなくても構いません。何を見て今日の設定を決めたか説明してくれる場所であればよいのです。
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