肌のバリア機能が低下したまま施術を受けるとどうなりますか?
「施術を受けると、いつも翌日に肌が荒れます」 「化粧品を変えても同じです」 「私はもともと敏感肌なのでしょうか?」
敏感肌の相談に来られる方から聞く言葉です。
まずお伝えすると、バリアが損なわれた状態で施術を重ねると回復が遅れ、色素が残ることがあります。そういう日は、私は施術を延期しましょうとお伝えします。せっかく来たから受けて帰るほうがよい、ということはほとんどありません。
皮膚バリアが損なわれている方には、施術の代わりに、まず数週間の基本的なケアをご案内します。その数週間が、その後の結果を変えます。

皮膚バリアはどんな働きをしますか?
「バリアは目で見えるものですか?」と聞かれることがあります。先に答えると、バリア自体は見えませんが、損なわれた影響は毎日感じられます。皮膚バリアは、角層の角質細胞と、その間を埋める脂質がつくる防御膜です。レンガとセメントで積み上げた塀を思い浮かべてください。この塀が水分の蒸発を防ぎ、外部の刺激や有害物質の侵入を防ぎます。洗いすぎ、頻繁な角質ケア、刺激の強い成分の重ね使い、繰り返す刺激が積み重なると、セメントが粗くなるように防御膜が緩みます。すると皮膚は赤み、ひりつき、乾燥を起こしやすい悪循環に入ります。乾燥で皮むけが起こり、それをこするとバリアがさらに薄くなる、という具合です。化粧品がいつもよりしみる日が増えたなら、製品より先に塀の問題かもしれません。洗顔後5分以内につっぱるか、頬がたびたび赤くなるか、皮が浮いてむけるか。この三つが重なるなら、バリアが不安定になっているサインと考えられます。
バリアが損なわれた皮膚に施術を重ねると
「施術で肌がよくなれば、バリアも一緒によくなりませんか?」と聞かれることがあります。多くの場合、順序は逆です。レーザーや高周波は、皮膚へ計画的に刺激を加え、その回復過程を利用する施術です。その回復を支える土台がバリアです。塀が緩んだ状態で刺激を加えると、回復が遅くなり、赤みが予想より長引くことがあり、その刺激が色素沈着につながるリスクも高まります。同じ機器、同じ設定でもバリアの状態によって結果が変わる理由です。そのため、私は施術計画を立てる前に、赤み、乾燥、ひりつきの程度と、最近使った化粧品や洗顔習慣まで確認します。バリアが不安定と判断すれば、施術を2~4週間ほど延期し、まず基礎的なコンディションを整える期間を設けましょうとお伝えします。期待して来院された方には残念な答えですが、準備の整った皮膚に施術するほうが回復にも結果にも有利だというのが、私の経験から得た結論です。

バリアを立て直す基本は何ですか?
「バリア回復には特別なケアが必要ですか?」と聞かれれば、基本はむしろシンプルだと答えます。ぬるま湯で優しく洗うこと、十分な保湿、そして紫外線対策。この三つが柱です。加えて、角質ケアや新しい化粧品のお試しは一時的に休むのがおすすめです。回復を助けようと製品を増やすより、刺激の種類を減らすほうが、たいていは近道です。必要に応じて、リジュランやジュベルックなどのスキンブースターで肌のきめやコンディションを補助することもあります。回復の速さには個人差があり、数週間かかることも、敏感になった程度によってさらに長い時間が必要なこともあります。遠回りに見えても、先に塀を立て直すほうが、その後の施術効果と回復の両方に有利な場合が多いのです。清潭の皮膚科で施術を検討しているなら、施術名より先に、皮膚の準備状態を尋ねてくれるカウンセリングかを確認してみてください。
このように進めます
LUNN皮膚科医院のカウンセリングは個室で行います。洗顔習慣や使用中の化粧品まで、急がずにお話しできる環境です。ウルセラ、サーマジFLX、ソフウェーブ、ONDAといったリフトアップ機器と、ピコウェイによる色素治療を備えていますが、これらの機器はバリアが支えられる状態で使ってこそ役割を果たすと考えています。相談から施術、アフターケアまで私が直接診るため、バリアの回復速度に合わせて施術時期を調整します。準備が整った皮膚には計画どおり進め、まだなら理由を説明して一緒に待ちます。狎鴎亭でリフトアップや色素治療を準備している方は、狎鴎亭ロデオ駅4番出口から徒歩1分の診察室で、まず今の皮膚が施術を受け止める準備ができているかを一緒に確認することをおすすめします。
皮膚バリアが心配なら、何の施術を受けるかより、今受けてもよい状態かを先に確認してください。「今日はやめましょう」と言ってくれる医療機関が、よい医療機関です。
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