ポテンツァは微細な針で高周波を真皮に届け、表皮を保ちながらコラーゲン再生を促す施術です。
色素を標的としない原理で色素沈着の負担が比較的少なく、毛穴・ニキビ跡によく勧められます。
ただし瘢痕の種類や肌の状態で反応が異なり、個人差を考慮した設計が必要です。
➊ポテンツァはどのような原理で毛穴と瘢痕に働きますか?
ポテンツァは微細な針を真皮に挿入し、針先から高周波(RF)を放出して局所的に刺激する、マイクロニードルRFの施術です。
表皮には微細な穿孔にとどまり、熱刺激は皮膚の浅い層である真皮の内側に集中するよう設計されています。
調整された熱刺激により皮膚内の細胞が回復反応を起こし、コラーゲンとエラスチンが新しく作られる過程が誘導されるとされています。
ニキビ跡のへこみや開いた毛穴は、この再生過程を通じて徐々に補われる形で改善が期待できます。
真皮内の皮脂腺にも刺激が届き、皮脂分泌が減った研究もあり、油分が多くトラブルを繰り返す肌にも検討されます。
➋瘢痕治療でレーザーとポテンツァはどう違いますか?
違いは熱エネルギーが標的にする対象です。
レーザーは光が色素(メラニン)に吸収されて作用する場合が多い一方、ポテンツァは色素を狙わず、針で真皮に直接電気熱を届けます。
色素を標的としない原理から、色素沈着のリスクが比較的低いという報告が複数研究で確認されています。
肌色が濃い方や色素沈着しやすい方に、慎重に検討できる選択肢として挙げられる理由です。
ただしリスクがまったくないわけではなく、まれに一時的な色素沈着の例も報告されています。
「ポテンツァは色素ではなく真皮組織自体に熱を届けるため、色素沈着の負担を比較的抑えながら瘢痕改善を試みる施術です。」
➌私の瘢痕にはどの施術が合いますか?
ニキビ跡は形で分かれ、丸くへこんだ瘢痕はポテンツァなどのマイクロニードルRFに比較的よく反応します。狭く尖って深い瘢痕は反応が遅い場合があり、他の施術も併用します。
表面の色素やキメを整える目的なら色素を直接狙うピコフラクショナルが適することがあり、毛穴周囲の筋肉の動きによる拡張ならスキンボトックスも検討します。
担当する層が異なるため、併用を設計することが多くあります。
- ✓ ポテンツァ:真皮の瘢痕・弾力の再生を重視
- ✓ ピコフラクショナル:表面の色素・キメを重視
- ✓ 3つとも目的が異なり、状態に応じて併用を選択
➍ポテンツァは何回、どれくらいで変化が見えますか?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施術間隔 | 約2~4週間 |
| 初期の変化 | 3回前後から早期変化の報告 |
| 明確な改善 | 少なくとも4~6回程度必要との研究報告 |
| 追跡期間 | 研究によって最大8か月まで観察 |
真皮内で新しいコラーゲンが作られ、整うまでに時間が必要なためと理解できます。
瘢痕の深さ・種類・肌の状態により必要な回数と反応の速さが異なり、初期経過を見て計画を調整するのが一般的です。

➎ポテンツァ後はどのような経過をたどりますか?
施術直後の一時的な紅斑が最もよく見られます。
短い場合は数時間、長い場合は平均1週間ほど続いた報告があり、伴う腫れは翌日には多くが落ち着く傾向でした。
微細な針跡はごくまれに観察され、色素沈着が生じても多くは時間とともに薄れる一時的な経過だったとの報告があります。
ただし色素沈着、凹凸、まれに長く続く反応の可能性はあるため、事前の診療で皮膚の履歴を丁寧に確認します。
施術後は紫外線対策と十分な保湿が基本ケアです。
➏ポテンツァを勧める場合とそうでない場合
丸くへこんだニキビ跡、毛穴の開きと皮脂の多さによる反復トラブル、色素沈着が心配でレーザー剥皮をためらう場合は、ポテンツァを先に検討します。
真皮刺激による再生と比較的低い色素沈着リスクが、実際的な利点になります。
一方、狭く深い瘢痕が中心、または表面の色素・色調が主な目的なら、サブシジョンやピコフラクショナルを先に検討する方が適切です。
施術を増やすほど医院の売上には有利でも、目的に合わない項目を足すことは回復の助けにならないと考えます。
診療では本当に必要な項目だけを残して設計します。
瘢痕の種類、毛穴の状態、皮膚の厚み、色素沈着の傾向を合わせて施術の組み合わせを判断します(個人差があります)。
「ポテンツァはすべての瘢痕の答えではなく、真皮の再生が必要な瘢痕・毛穴に合わせて選ぶ施術です。」

Qよくある質問
関連研究では3回前後から早期変化があり、明確な改善には最低4~6回、2~4週間間隔の施術が必要と報告されています。
色素を狙わない原理から色素沈着リスクは比較的低いものの、まれに一時的な色素沈着の報告もあり、事前の診療が必要です。
丸くへこんだ瘢痕は比較的反応がよく、尖って深い瘢痕は反応が遅い場合があるため、他の施術を併用することが多くあります。
真皮の瘢痕・弾力改善ならポテンツァ、表面の色素・細かなキメならピコフラクショナルを先に検討できるため、診療で一緒に判断します。
| 目的 | 優先して検討する施術 |
|---|---|
| 真皮の瘢痕・弾力 | ポテンツァ |
| 表面の色素・キメ | ピコフラクショナル |
診療で瘢痕の種類、毛穴の状態、皮膚の厚みを確認し、針の深さとエネルギーを設計して進めます。結果には個人差があります。
参考資料
- 萎縮性ニキビ跡のマイクロニードリングに関するランダム化比較試験の系統的レビュー(2021)
- マイクロニードル高周波単独施術の系統的レビュー(16報)
- 人種別の皮膚タイプにおけるRFマイクロニードリングの安全性の系統的レビュー(2023)
ポテンツァは真皮を埋める施術ではなく、肌が自ら回復するためのシグナルを送る施術です。
ポテンツァは表皮を保ちながら真皮に熱刺激を届け、毛穴とニキビ跡の改善を助けるマイクロニードルRF施術です。
瘢痕の種類や肌の状態は人により異なるため、LUNN皮膚科医院で実際の状態を確認し、具体的な方向を決めることを勧めます。
LUNN皮膚科医院代表院長・皮膚科専門医 パク・ヒョンクォン
施術後は紅斑、腫れ、一時的な色素沈着、まれに微細な針跡などが生じることがあり、医療法第56条に基づき副作用の可能性をご案内します。
治療・施術の結果には、個人の状態によって差があります。
本コラムは医療情報の提供を目的として作成されています。







