ほうれい線の施術に用いるミヒ注射は、コラーゲンを直接補充するより、真皮内の細胞が自らコラーゲンを作るよう刺激する注射です。
フィラーが即時的にボリュームを補う方法に近いのに対し、ミヒ注射は徐々に弾力を回復させるアプローチという点で性質が異なります。
どちらが適しているかは、ほうれい線の原因と程度、希望する変化の速さによるため、診療で一緒に判断することが安全です(個人差があります)。
➊ミヒ注射はどのような原理でほうれい線に働く施術ですか?
ほうれい線の施術に用いるミヒ注射は、真皮(皮膚の浅い層)にある細胞が自らコラーゲンを作るよう刺激する注射です。
加齢に伴い、皮膚の細胞の数と機能が減少し、コラーゲンも減少しますが、この細胞に再び刺激を与え、コラーゲンの生成を促すというアプローチです。
外から補充する方法とは違い、細胞自身がコラーゲンの合成を再開できるよう助けることがポイントです。
コラーゲンを使用した若返りの注射は、大きく分けて2つの種類があります。
一つはコラーゲンや水分成分を直接補う外因性の補充方法、もう一つは成分を注入して皮膚内の細胞に新たなコラーゲンを作らせる生体刺激の方法です。
ミヒ注射は、多くの場合、後者の方法でマーケティングされています。
➋ほうれい線のフィラーとどう違いますか?
ほうれい線のフィラーは、へこんだ部位にすぐにボリュームを補う方法です。
施術後から変化がすぐに現れることが特徴であり、使用する成分によって効果の持続期間が異なることが知られています。
一方、ミヒ注射のようなコラーゲン生成促進注射は、即座に肌をふっくらとさせるのではなく、徐々に新しいコラーゲンが生成され、弾力が生まれるという仕組みです。
| 項目 | ほうれい線のフィラー | ミヒ注射(コラーゲン刺激型) |
|---|---|---|
| 作用の仕組み | 即時的なボリューム補充 | 皮膚細胞を刺激することで、徐々に生成 |
| 効果を実感 | 施術直後 | 数週間から数ヶ月かけて、徐々に |
| 主な目的 | へこんだ部位を補う | 弾力・小じわの改善 |
| セッション数 | 通常は1回で完了 | 複数のセッションが必要になるケースがよくあります。 |
研究では、同じ「コラーゲンを刺激する」製剤でも、成分によって反応経路が異なるという報告があります。
コラーゲンは、一部の成分によって組織の再生に近い経路で、別の成分によって炎症反応に近い経路で生成されるということです。
「コラーゲンを刺激するという名のもとでも、実際の作用経路は成分によって異なる場合があります。」
➌フィラーとミヒ注射、私にはどちらが適していますか?
ほうれい線が深く、はっきりとへこんでいて即時的な改善を望む場合は、フィラーが先に検討されることが多いです。
一方で、ほうれい線の深さが大きくなく、全体的な肌のハリの低下も伴っている場合は、コラーゲンを刺激するようなミヒ注射などが、自然な改善に役立つ可能性があると考えられます。
実際には、両方の方法を併用するケースも多く見られます。
フィラーでへこんだ部分を先に補い、周囲の肌の弾力をミヒ注射でも一緒にケアする方法です。
ただし、選択はほうれい線の原因と程度によるため、診療で直接状態を確認してから決めることが安全です。
- ✓フィラー:即座にボリュームを補う必要がある場合
- ✓ミヒ注射:ゆっくりと自然な弾力を回復させたい場合
- ✓ 両方:程度と目的に応じて併用を計画できる
➍効果はいつから、どのくらいの期間持続しますか?
コラーゲン生成を促進する注射は、施術直後の劇的な変化よりも、時間が経過するにつれて徐々に効果を実感するケースが多いです。
新しいコラーゲンが生成されるには、ある程度の時間がかかるため、一般的には、数週間から数ヶ月かけて徐々に改善が見られると報告されています。
| 段階 | おおよその時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| 初期 | 処置後~数日 | 一時的な浮腫や注入反応の程度 |
| 中期 | 数週間経過 | 肌の弾力の変化を徐々に感じ始める |
| 安定期 | 数ヶ月が経過 | コラーゲンの生成が蓄積され、効果が安定化する |

使用する成分や個人の肌の状態によって効果や必要なセッションの回数が大きく異なるため、一概に説明することはできません。個々の状況に合わせて判断する必要があることをご理解ください。
➎副作用や注意点は?
コラーゲン生成を促進する注射は、一般的に安全であると認識されていますが、いくつかの注意点があります。
施術後には、腫れや内出血、一時的な注射痕が出ることがありますが、これらは通常数日程度で自然に消えます。
まれですが、施術からかなり時間が経った後に、注入部位以外の場所にさえ、遅発性の結節や異物反応が生じた例が報告されています。
これは一般的なことではありませんが、このような可能性もあるということを、正直にお伝えしたいです。
また、成分によっては魚由来の成分が含まれる可能性があるため、アレルギーをお持ちの方は、施術前に必ず医師またはスタッフに申し出てください。
➏適している場合と適していない場合
ほうれい線はそれほど深くないものの、全体的な肌の弾力低下や小じわも気になる方には、ミヒ注射を勧めることが多いです。
急な変化ではなく、徐々に自然な改善を求める方には、このアプローチが適していると考えられます。
一方、ほうれい線がすでに深くへこみ、早急な改善が必要な場合は、ミヒ注射だけでは限界があり、フィラーの併用や別の方法の方が合う場合があります。
実際には不要な場合まで併用を推奨しないこと、そして、治療法の選択はあくまで患者の状態に基づいて行うべきであるという点を明確に伝えたいと思います。
「即時的な変化が必要ならフィラー、徐々に自然な回復を望むならコラーゲンを刺激する方法が、より適した選択となる場合があります。」
最終的には、ほうれい線の深さと原因、肌全体の弾力を合わせて確認し、診療で方法を決定します(個人差があります)。

Qよくある質問
はい、多くの場合、並行して取り扱うことができます。
フィラーでへこんだ部位を先に補い、ミヒ注射で周囲の肌の弾力もケアする方法が用いられることがあります。
ただし、併用の可否や順序はほうれい線の程度によって異なるため、診療での判断が必要です。
生体刺激を促す注射は、多くの場合、複数回の施術を繰り返すことで効果を徐々に高めていく方法が用いられます。
正確なセッションの間隔と総回数は、使用する成分や肌の状態によって異なり、この点では個人差が大きいです。
これは、すぐに目立つほどの効果が現れるのではなく、新しいコラーゲンが徐々に生成されるため、数週間から数ヶ月かけて、その効果を実感する人が多いです。また、個人差もあります。
稀に、手術部位以外の場所に、手術後に数年後に結節や異物反応が現れたという報告もあります。
一般的なことではありませんが、事前の相談で病歴を十分に伝えることが大切です。
まず診療でほうれい線の原因と肌の状態を確認した上で、施術を計画します。
診察を通じて、ご自身の状態に合わせた治療方法をご提案させていただきます。ただし、結果は個人差があります。
ミヒ注射は、ほうれい線を急いで埋めるよりも、肌が時間をかけて自ら回復する余地を作る施術に近いものです。
ほうれい線の施術に用いるミヒ注射は、真皮内の細胞を刺激し、コラーゲンが徐々に作られるよう助ける注射と理解するとよいでしょう。
ご自身のほうれい線にフィラーとミヒ注射のどちらが適しているか判断が必要な方は、LUNN皮膚科医院で診療相談を受けることをお勧めします。
LUNN皮膚科医院代表院長・皮膚科専門医 パク・ヒョンクォン
本施術は、医療法第56条に基づき、副作用(腫れ、打ち身、一時的な注射痕、まれに遅延性結節や異物反応など)が発生する可能性があります。
治療・施術の結果には、個人の状態によって差があります。
本コラムは医療情報の提供を目的として作成されています。







