アイサーマジは目元に合わせた小型チップを使う高周波施術で、目の下や目元の小じわにきめ細かく働きかけます。
通常のサーマジが顔全体の広い範囲を扱うのに対し、アイサーマジは薄く敏感な目元の組織に合わせてエネルギーとチップの大きさを設計する点が大きな違いです。
ただし、いずれも効果は徐々に現れ、個人差がある点は共通しています。
➊アイサーマジとはどのような施術ですか?
アイサーマジは、目元専用の小さなチップで高周波(RF)エネルギーを伝え、目元の組織でコラーゲンの収縮と再生を促す、手術を伴わない引き締め施術です。
サーマジ(Thermage)は、もともと顔全体を対象とするモノポーラ高周波施術として開発されました。そのうち、目元など薄く敏感な部位に専用の小型チップを使うものがアイサーマジです。
高周波は組織自体の電気抵抗によって熱を生み、その熱が真皮のコラーゲン構造を刺激することで、直後の収縮とその後の再生反応を促すとされています。
目元は顔の中でも皮膚が特に薄く、脂肪層も少ない部位です。
そのため、顔全体用のチップではなく、面積が小さくエネルギーを細かく調整できる目元専用チップを用いるのがアイサーマジの考え方です。
上まぶた、下まぶた、目尻の外側(外眼角)を分けて施術することが多くあります。
➋通常のサーマジとアイサーマジは何が違いますか?
両者を分けるポイントは、チップの大きさとエネルギーの設計です。これは対象となる部位と目的が異なるためです。
通常のサーマジは頬のたるみ、ほうれい線、フェイスラインなど広い範囲に大きなチップを使い、アイサーマジは狭く薄い目元に合わせて小型チップと細かなエネルギー設定を用います。
| 比較項目 | 通常のサーマジ | アイサーマジ |
|---|---|---|
| 主な部位 | 頬のたるみ、ほうれい線、フェイスライン、首 | 目元、目の下、目尻 |
| チップの大きさ | 比較的大きいチップ | 目元専用の小型チップ |
| 主な目的 | 顔全体の引き締め | 目元の小じわ・ゆるみの改善 |
| 施術時間 | 比較的長い | 比較的短い |
ただし、基本原理は同じです。
熱でコラーゲン線維がすぐに収縮し、その後の回復過程で新しいコラーゲンがつくられるという、二段階の反応です。
目元はやけどや刺激に敏感なため、表皮を保護する冷却とエネルギー調整に、より細かな配慮が必要であることが、専用のアイサーマジがある理由です。
「同じ高周波の原理でも、目元のように薄い組織には、チップの大きさとエネルギー設計が異なる専用の手順が必要です。」
➌自分にはアイサーマジと通常のサーマジのどちらが合いますか?

気になる部位と程度によって選び方が変わります。
目元の小じわや軽いゆるみだけが気になる場合は、アイサーマジのみで対応できることが多く、頬やほうれい線など顔全体のたるみも気になる場合は、通常のサーマジを先に検討します。
両方が目立つ場合には併用することもあり、診療で判断します。
もう一つの基準は、部位の敏感さです。
目元は皮膚が薄く脂肪も少ないため、熱への反応や回復速度が異なる場合があります。顔用の設定をそのまま使うよりも、専用の手順を用いることが、安全性と効果の両面で合理的です。
- ✓目元だけが気になる場合:アイサーマジを先に検討
- ✓顔全体のたるみが気になる場合:通常のサーマジを先に検討
- ✓両方が気になる場合:診療で併用の必要性を判断
➍いつから、どの程度の効果を感じられますか?
施術直後に一部の変化が現れ、その後数週間から数か月かけて徐々に変化が続くとされています。
直後のコラーゲン収縮と、その後ゆっくり進む新しいコラーゲンの生成が、時間差で起こるためです。
| 時期 | 一般的な経過 |
|---|---|
| 施術直後 | コラーゲンの収縮によるハリの変化を一部感じる |
| 数週間後 | 新しいコラーゲンがつくられ、徐々に改善 |
| 数か月後 | しわ・ハリの改善が積み重なって現れる(個人差あり) |
皮膚の状態、年齢、ゆるみの程度によって、実感する時期や程度は異なります。
関連研究では、施術前のたるみが目立つ方ほど満足度が高かったという報告もあり、個人の状態が結果に影響することを理解しておく必要があります。
➎副作用と注意が必要な場合

よく見られる反応は施術直後の赤みや腫れで、通常は短時間で落ち着きます。
まれに一時的な乾燥感や軽い内出血が生じることもありますが、多くは自然に回復します。
ただし、高周波は熱を使うため、エネルギー設定が適切でないと、やけどや色素沈着、まれには脂肪層の損傷によるくぼみが生じる可能性もあります。
そのため、表皮を守る冷却、施術中の温度管理、患者様の状態に合わせたエネルギー設定が重要です。
顔がやせている方や目元の脂肪層が薄い方では、エネルギー設定と施術部位をより慎重に選ぶ必要があります.
ペースメーカーなどの体内電子機器、施術部位の金属・シリコンの挿入物、活動性の感染症、妊娠などがある場合には、施術が制限されることがあります。
➏適している場合と適さない場合
目元の小じわや軽いゆるみが気になり始めた段階で、まだ手術による修正までは考えていない方に、アイサーマジをご案内することが多くあります。
年齢が高い方では元のゆるみがより明らかなこともあり、関連研究でも比較的高い実感・満足度が報告されています。
一方、まぶたのたるみが視野に影響するほど強い場合は、高周波施術だけでは限界があり、眼瞼形成などの手術がより適している可能性があります。
クマや目の下の脂肪の突出が主な悩みであれば、別の方法が必要な場合があります。この施術では解決できない悩みであれば、まずその点をお伝えすることが優先です。
目元のたるみの程度と希望する結果を診療で確認し、施術するかどうかを判断します。判断は個々の状態によって異なります。
「目元のしわが気になり始めた段階なら検討できますが、たるみが強い場合は手術による修正がより根本的な選択肢になることがあります。」
Qよくあるご質問
1回で行うことが多く、具体的な回数は診療で目元の状態を確認して決めます。
顔全体のたるみが悩みなら通常のサーマジ、目元の小じわが目立つならアイサーマジを先に検討します。
両方が気になる場合には併用することもあります。
目元専用チップは小さく冷却機能もあるため、麻酔なしで行うことが多い施術ですが、痛みの感じ方には個人差があります。
アイサーマジはしわとハリに焦点を当てた施術で、クマや目の下の脂肪の突出そのものを解決する施術ではありません。
診療で目元の状態を確認した後、チップの大きさとエネルギー設定を設計して施術します(個人差があります)。
参考資料
- Radiofrequency in Facial Rejuvenation: A Comprehensive Review, 2025
- Efficacy and safety of a novel monopolar radiofrequency device for skin tightening: a multicenter, randomized trial, 2026
- Real-World Evaluation of Sequential Monopolar-Bipolar RF Device for Rejuvenation, 2026
目元を埋めたり物理的に引っ張ったりするのではなく、組織が自らコラーゲンをつくり直すよう信号を送る施術です。
アイサーマジは、目元専用チップで高周波をきめ細かく届け、小じわやゆるみを改善する、手術を伴わない施術です。
ご自身の目元にアイサーマジと通常のサーマジのどちらが合うか知りたい方は、LUNN皮膚科医院でご相談ください。
LUNN皮膚科医院 皮膚科専門医・代表院長 パク・ヒョンクォン
本施術では、まれにやけど、色素沈着、一時的な脂肪層の損傷、赤み、腫れなどが生じることがあります。韓国の医療法第56条に基づき、施術前に安全性について十分な説明を受けられます。
治療・施術の結果には、個人の状態によって差があります。
本コラムは医学情報の提供を目的としています。







