ウルセラは真皮と深部のSMASへ超音波を点状に集束させ、コラーゲン再生を促すリフトアップです。
サーマジは熱エネルギーで真皮を面として広く引き締めます。対象層と方法が異なるため、効果は単純には重なりません。
併用では順序と間隔が結果を左右し、個人差があります。
➊ウルセラはどのような原理で作用しますか?
ウルセラは浅い真皮と深いSMAS、つまり外科的リフトで引き上げる層へ超音波を点状に集束し、小さな熱反応を起こします。
その反応が合図となり、コラーゲンが新生・再配列され、弾力が徐々に高まります。
ウルセラ(HIFU、高密度焦点式超音波)は皮膚表面をそのままに、狙った深さへエネルギーを届けます。
施術中に画面で皮膚層を確認し、避けるべき部位を見ながら安全に照射できます。
額、目元、頬、フェイスラインは皮膚・脂肪・筋膜の厚さが違うため、部位ごとに深さとエネルギーを設計します。
この細かな深さ調整がウルセラの核心です。
➋対象層が違うとはどういうことですか?
サーマジは高周波(RF)で真皮全体を面状に広く加熱します。
ウルセラは超音波を点状に集束し、真皮からSMASまで目的の深さを選んで刺激します。
同じリフトアップを目指しても、エネルギー伝達と対象層の範囲が異なります。
直接比較研究では、顔と首のどちらでも効果、満足度、副作用発生に統計的に明確な差がなかったとの報告があります。
| 項目 | ウルセラ | サーマジ |
|---|---|---|
| エネルギー伝達方式 | 点状に集束 | 面状に広く照射 |
| 主な対象層 | 真皮~SMAS(深層を含む) | 真皮全体 |
| 施術中の痛みの傾向 | 比較的強いとの報告 | 比較的少ないとの報告 |
| 強みとされる点 | 深さ別の調整、リアルタイム確認 | 表面の弾力・引き締まり |
「超音波は点で深く、高周波は面で広く引き締めるため、重複より異なる役割の分担に近い施術です」
➌どちらを優先するか、顔の状態による基準
たるみがSMASまで及び輪郭自体が崩れた感じなら、ウルセラのように深く届く方法が合う場合が多いです。
たるみより表面の弾力低下、小じわ、きめの粗さが気になるなら、サーマジの面状照射が効率的な場合があります。

診療では競合ではなく、役割の異なる道具として説明します。
実際に組み合わせ、真皮から筋膜まで全層を扱う設計も多く行います。
- ✓A(ウルセラ):SMAS・深いたるみを重視
- ✓B(サーマジ):表面の弾力・きめを重視
- ✓両方:目的に応じて併用設計が可能
➍コラーゲンが整う時間と実感までの期間
ウルセラの効果は施術直後にすぐ現れるわけではありません。
熱刺激を受けた組織が変性、炎症、増殖、リモデリングを経て新しいコラーゲンで満たされるため、通常は数か月かけて最大に達するとされています。
この時期にサーマジを組み合わせると、比較的早く真皮全体の弾力が整う感覚を加えられ、異なる時期の効果曲線が重なって実感を助けることがあります。
回復と再生には個人差があります。
| 時期 | 体内で起こる変化 |
|---|---|
| 直後~数日 | 一時的な腫れ、軽い熱感 |
| 数週間以内 | 初期組織反応、大きな変化は感じにくい |
| 数か月の経過 | コラーゲン再生が進み、弾力の実感が徐々に上昇 |
➎回復中に知っておきたい反応
一時的な紅斑、腫れ、内出血、施術部位の痛みが数日続くことがあり、多くは自然に落ち着きます。
まれに神経関連の反応や色素沈着の報告もあり、事前に皮膚の状態と病歴を十分に確認することが重要です。
妊娠中、凝固障害がある場合、施術部位に感染・炎症がある場合は避ける必要があります。
過去6か月以内にほかのリフト、フィラー、糸の施術を受けた場合は必ず事前に伝えてください。
サーマジも一時的な腫れや痛みを伴うことがあるため、併用ではそれぞれの回復期間を考慮して間隔を調整するのが安全です。
➏勧める方と、別の案内をする方
輪郭がたるみSMASまで弾力が落ちたと感じる方、手術なしで段階的なリフトを試したい方に勧めます。
表面のきめや弾力も気になる場合は、サーマジを併用して全層を扱う設計を検討できます。
たるみが強い方、皮下脂肪が多い方、短期間で明確な変化を望む方には、非手術リフトが期待に届かない可能性を先に伝えます。
施術を増やすほうが短期的には得でも、期待と結果の差が大きいと満足度が下がるため、率直に説明します。
皮膚の厚さ、たるみ、生活習慣を見て、併用の有無と順序を決めます(個人差があります)。
「手術なしで段階的にたるみを扱いたい方には検討する価値がありますが、速く劇的な変化を望むなら別の選択肢も案内します」

Qよくある質問
ウルセラは超音波を点状に集束して真皮とSMASを刺激し、サーマジは高周波の熱で真皮を面として広く引き締めます。
対象層と方法が違うため、重複より補完に近い関係です。
同日より、順序を決めて間隔を空けることが多くあります。
診療で皮膚の状態を判断して間隔の案内を受けることが安全です。
一般には深い層から扱い、その後表面の弾力を整える順序が自然です。
ただし個々の皮膚の状態で変わることがあります。
コラーゲンの再配列に時間が必要で、変化は徐々に現れ、通常数か月かけて積み重なるとされています。
個人差があります。
皮膚の厚さ、たるみ、施術歴を確認して、順序と間隔を設計します。
診療後、ご自身の状態に合う具体的な方法を案内します(個人差があります)。
参考資料
- Comparing Monopolar Radiofrequency Versus Microfocused Ultrasound, Randomized Split-Face Trial(関連学術誌、2018)
- Microfocused Ultrasound in Regenerative Aesthetics: A Narrative Review(関連学術誌、2024)
ウルセラは埋めたり引っ張ったりするのではなく、皮膚が自ら弾力を取り戻すよう合図を送る施術です。
ウルセラは超音波で真皮とSMASを刺激しコラーゲン再生を促す非手術リフトです。サーマジとは層と方法が異なり、併用設計で互いに不足する部分を補えます。
ご自身に合う組み合わせと順序は、LUNN皮膚科医院の診療で直接ご確認ください。
LUNN皮膚科医院代表院長・皮膚科専門医 パク・ヒョンクォン
医療法第56条に基づき、一時的な紅斑、腫れ、内出血、痛みのほか、まれに神経関連の反応や色素沈着が起こり得ることを告知します。
治療・施術の結果には、個人の状態によって差があります。
本コラムは医療情報の提供を目的として作成されています。







