スキンボトックスの効果は通常8〜12週間とされていますが、固定値ではなく、肌の状態や施術目的によって変わる範囲です。
必ず3か月ごとに受けるという話は、半分だけ正しいと言えます。毛穴や皮脂の調整が目的なら実感が早めに薄れ、肌理の維持が目的ならより長く続くこともあります。
再施術の時期は、決まった日程ではなく、ご自身の肌が示すサインで判断することが大切です。
➊なぜ「3か月」と言われるようになったのでしょうか?
効果は一般に8〜12週間とされ、その上限の3か月が広く使われるうちに、「3か月ごとに受けるべき」という表現が定着したと考えられます。
ただし、これはあくまで平均的な範囲で、すべての人に同じように当てはまる固定値ではありません。
肌の厚さ、皮脂量、施術量と範囲によって、実感できる期間は短いと6週間、長いと4か月近くまで違うことがあります。
診療で私がよくお伝えするのは、カレンダーではなく、ご自身の肌のサインで持続期間を判断してほしいということです。
➋通常のボトックスとスキンボトックスで持続期間が違う理由
スキンボトックスは、表情じわに用いる通常のボトックスとは作用する層が異なります。
通常のボトックスが筋肉に作用して動きを抑えるのに対し、スキンボトックスは皮膚表面に近い層へ少量ずつ複数箇所に注入し、毛穴・皮脂分泌・肌理を管理します。
| 種類 | 作用部位 | 主な目的 | 持続期間 |
|---|---|---|---|
| 通常のボトックス | 表情筋 | しわの改善 | 約3〜6か月 |
| スキンボトックス | 皮膚表層 | 毛穴・皮脂・肌理の改善 | 約8〜12週間 |
そのため、筋肉に作用する通常のボトックスより、スキンボトックスの実感できる期間が比較的短く感じられることが多くあります。
施術が間違っていたというより、もともと目的と作用の仕方が違うためです。
「スキンボトックスはしわをなくす施術ではなく、皮膚表面の状態を管理する施術です。」
➌自分の効果はどう判断すればよいですか?
最も参考になるのは、効果が薄れ始める時期をご自身で感じることです。
毛穴が再び目立ったり、皮脂が増えたと感じ始めたりしたら、再施術を検討する時期です。
毛穴向けのボトックスのように、皮脂調整が主な目的の場合は、このサインが比較的早く出る傾向があります。
次の三つを参考にすると、判断しやすくなります。
- ✓毛穴・皮脂調整が目的:持続期間が比較的短く感じられることがある
- ✓肌理・肌のトーン管理が目的:通常8〜12週間の範囲で維持
- ✓両方が目的:実感する変化に合わせて個別に調整
➍実感し始める時期と再施術のタイミング
効果が落ち着くまでの流れと、再施術を検討する時期をまとめると、次のとおりです。
| 時期 | 肌の変化 | 参考事項 |
|---|---|---|
| 施術後2週間前後 | 徐々に効果が現れ始める | 個人差があります |
| 4〜6週間 | 効果が最も安定する | - |
| 8週間以降 | 徐々に薄れていく | 再施術を検討する時期 |
| 施術を繰り返した場合 | 間隔が長くなることもある | 診察での確認を推奨 |

➎副作用と注意点
スキンボトックスは比較的安全とされていますが、腫れ、内出血、一時的な発赤が生じることがあります。
まれに表情がやや不自然に感じられたり、まぶたが下がったりすることもあるため、事前の十分な相談が必要です。
また、量や注入位置が適切でない場合、飲み込みにくくなる嚥下困難などもまれに報告されています。
こうした理由から、適切な資格を持つ医療者のもとで受けることが安全です。
➏適している方と、別のアプローチが必要な方
メイクが崩れるほど皮脂が多い方や、毛穴が目立ち、まず肌理を整えたい方には、比較的取り入れやすい施術です。
反対に、深く刻まれたしわやたるみ自体がお悩みなら、この施術だけでは変化が限られ、リフトアップも検討する方が実際の満足度につながる場合があります。
相談時に複数の施術を提案する方が、医院側の成果につながりやすいことは、私も理解しています。
ただし、守りたい基準は一つです。
悩みの原因と関係のない施術まで加えず、今必要な範囲だけをご案内することです(個人差があります)。

「スキンボトックスの時期を決めるのは、カレンダーではなく、ご自身の肌が示すサインです。」
Qよくある質問
決まった日程ではなく、肌の状態を基準に判断します。
通常の持続期間は8〜12週間ですが個人差があるため、効果が薄れる時期に合わせる方が適切です。
はい、違います。
表情じわへの通常のボトックスは筋肉に作用し、3〜6か月続くことが多い一方、スキンボトックスは皮膚表層に作用するため、比較的短く感じることがあります。
実感できる期間が短い場合は、量や施術範囲、肌の状態を合わせて見直す必要があります。
自己判断で間隔を短くするのではなく、診察で原因を確認することをお勧めします。
皮脂分泌の調整が主な目的の場合、実感が比較的早く薄れるという報告があり、維持を目的とする場合より短い間隔を設定することがあります。
ただし、これも個人差があります。
必ずしもそうではありません。
施術を重ねて肌の状態が改善すると、間隔が徐々に長くなる例も報告されています。診察を通して確認することが大切です。
気になる部位と肌の状態を確認し、注入範囲と量を設計して行います。
診察で効果や持続期間、今後の計画も合わせてご案内します(個人差があります)。
決まった周期に合わせて必ず受けるより、肌の状態の変化を見ながら時期を決める方が、スキンボトックス本来の目的に合っています。
結局、8〜12週間という効果の期間は個人の肌の状態によって変わる範囲であり、誰にでも同じように当てはまる固定の数字ではありません。
ご自身に合う時期がどこなのかは、直接状態を見て判断する必要があります。
清潭にあるLUNN皮膚科医院の診察で、お気軽にご相談ください。
LUNN皮膚科医院 皮膚科専門医・院長 パク・ヒョンクォン
韓国医療法に基づく副作用の告知:腫れ、内出血、一時的な発赤、まれに不自然な表情や嚥下困難が生じる可能性があります。
治療・施術の結果は個人の状態により異なる場合があります。
本コラムは医学情報の提供を目的として作成しています。







